新宿末廣亭七月上席夜の部
2018年7月8日
「新宿末廣亭七月上席夜の部」
@新宿末廣亭
笑福亭竹三『(不明)』
やなぎ南玉「曲ごま」
昔々亭桃之助『(不明)』
神田鯉栄『任侠流れの豚次伝』
松乃家扇鶴「音曲」
笑福亭瓶二『手水廻し』
桂米福『風呂敷』
ぴろき「ウクレレ漫談」
春風亭昇乃進『(不明)』
立川談幸『船徳』
~お中入り~
神田松之丞『寛永宮本武蔵伝より「狼退治」』
宮田陽・昇「漫才」
春風亭柳好『悋気の独楽』
マグナム小林「バイオリン漫談」
神田松鯉『お岩誕生』
赤坂の太福さんの口演終演後、松之丞さんの師匠、
神田松鯉先生が夜トリをつとめられる、末廣亭へ。
夜の部にギリギリ間に合う。ほぼ満席。
しかし寝不足とか疲れとか色々重なり、意識朦朧。
そんな状態で来られる方が迷惑かもしれない。
鯉栄さん、せっかく白鳥師作「任侠流れの豚次伝」
をかけて下さったのに、半分くらいしか記憶がない。
これは元々だが、演目が分からないものが三席もあった。
特に新作は分からない。自分の落語偏差値を思い知る。
松之丞さん、「あおーん」という狼の遠吠えが印象的な
「狼退治」。またまた両手を顔の横に持ってきて、
「ねえねえどうするぅ?」などと狼ぶりっこの可愛い子
ぶりっこ。
この「かわいいの」が出てくる演目は、寄席やTV向けな
んだろうか?無意識に「むかつく…」と呟いてしまいま
した。やはり私は「こわいの」の方が好みである。
宮田陽・昇さん、初めてでしたが、とても面白い。
マグナム小林さんは、以前から拝聴したかったので、
うれしかったんですが、また意識が混濁してしまい…
とても残念。
そして松鯉先生。「寄席の怪談は、そんなに恐くありま
せんので」、と仰っていたが、十二分に恐かったです(笑)。
ふ、と消電されて真っ暗になり、客席から「きゃっ」など
という悲鳴が起こると、お約束な感じで幽霊がお出ましに
なる。これを幽太と称する。
電燈が付き終演後、幽太役の○○師匠の御弟子さんを紹介
する松鯉先生。二人とも、ものすごく褒めながら紹介する
様子を見て、ああ、松之丞さんは、このあらゆる意味で
「巨きな」師匠だからこそ、業界で抹殺されずに生きて来
れたんだろうな、と思わずにおれなかった(そっと涙を拭い
つつ)。