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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

第八回 鍛耳会

2018年6月18日
「第八回 鍛耳會」@高円寺HACO




富士綾那『継母の誠』
玉川太福・玉川みね子
『地方銭湯伝 「桜湯物語」』
~仲入り~

『茶碗屋敷』



とてもコンパクトな会場なのだが、
場所(中央線高架下の飲み屋などが
雑多に並んでいる一画)的に、19世
紀末-欧州国の場末か遷都(幕末~
明治)頃の日本-を彷彿とさせ、雰
囲気満点である。

今回で三度目。
正直ちょっと窮屈。
客の年齢層が非常に高い。


前読みの綾那さん、とても初々しい。


『地方銭湯伝 「桜湯物語」』
地方公演に行かれた際のことを浪曲
したもの。太福さんならではの新作浪曲


『茶碗屋敷』
言わずと知れた浪曲版『井戸の茶碗』。
登場人物など、異なる部分があり、
どちらかと言うと『井戸の茶碗』の方が、
「話」として骨格がしっかりしていて面白い。



太福さんは、大量発汗で肌がいつにも
増して紅潮して艶めき、大熱演だった。



寄席の定席に出演され、メディア露出も
増え、いずれ近いうちにこのようにコン
パクトな会場では、口演しなくなるかも
しれない。


それが浪曲玉川太福(及びみね子師匠)に
とって幸福なことであるなら、寂しいけれ
ど、致し方なし。
(当然だ)