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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

新宿末廣亭6月中席おこもり

2018年6月17日
新宿末廣亭6月中席昼・夜席」
 @新宿末廣亭




昼席(途中から。萬橘師拝聴出来ず無念):
三遊亭遊之介『たらちね』
江戸家まねき猫「物まね」
桂米丸「漫談」
神田陽子『唐人お吉』
三遊亭金遊『後生鰻』
北見伸・スティファニー「奇術」
~仲入り~
玉川太福伊丹明
(『天保水滸伝』の一節)『銭湯激戦区』
チャーリーカンパニー「コント」
笑福亭鶴光紀州
昔昔亭桃太郎『金満家族』
林家今丸「紙切り
桂歌春『鍋草履』




夜席:
三遊亭馬ん長『手紙無筆』
山遊亭くま八『動物園』
小泉ポロン「奇術」
春風亭愛橋『松竹梅』
桂 文月『ざる屋』
東 京丸・京平「漫才」
瀧川鯉橋『蔵前駕籠』
三遊亭遊吉『寄合酒』
ぴろきウクレレ漫談」
立川談之助「漫談」(?)
三遊亭遊三『青菜』
~仲入り~
神田松之丞『谷風の情け相撲』
東京ボーイズ「漫謡」
三遊亭夢花『まんじゅうこわい
三遊亭遊之介『蝦蟇の油』
檜山うめ吉「俗曲」
桂小南『不動坊』

 


昼席①:寄席の定席で初めて拝聴太福さん。
    曲師がみね子師匠ではなかったことに
   「お?」と思いつつ、『銭湯激戦区』の
    前に『天保水滸伝』の一節(利根の川風
    袂に入れて~、浪曲の定番中の定番だ
    けど好きなんです、美しいから)を唸っ
    て頂けたのが良かった。しかしやはり
    15分は慌ただしい。曲師の伊丹明師匠
    が渋くて格好良かった。


昼席②:米丸師匠を寄席で拝聴できて感動。本寸
    法の落語ではなかったですが…ただそこ
    に存在するだけでOK。『義眼』を「説
    明」されたのは初めてです(笑)。

 

昼席③:鶴光師、桃太郎師の流れが素晴らしく、
    これぞ寄席、な感じで思わず桟敷席の
    前の方ににじり寄ってしまうなど(鶴光
    師の高座中地震あり。群馬県中部震度
     5弱。鶴光師一切無視(笑))。



夜席①:はぁ、寄席っていいなあ…と昼夜居続け。
    あからさまに松之丞さん目当てのお爺さ
    んが最前列ど真中にいて(松之丞さんの出
    番以外はこれ見よがしに寝ていた)、松之
    丞さんが出てくると、すかさず「ラジオ
    聴いているよ」と話しかけ、「いや、今
    日はそういう会じゃないんで」と言われ
    ていた(爆笑)。
    気持ちが更に盛り上がった所で、「今日
    私はやる気がありません」などとこの性
    格の巨悪い浅草ロック座ドハマり芸人が
    言うものだから、同じく性格が悪い私は
    心の中で、(じゃあ帰れよ。)などとひと
    りごちてしまった。しかし口惜しいが口
    演は非常に面白かった。


夜席②:恐らくぴろきさんは、想像しているより実年齢若い。




昼夜おこもりは初めてだったが、やはり寄席はオアシス。
天国。いつか機会があればまた試みたい。