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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

第56回 YEBISU亭

2018年6月3日
「第56回 YEBISU亭」
恵比寿ガーデンプレイス
    ザ・ガーデンルーム



三遊亭白鳥『千葉棒鱈』
「今夜踊ろう」白鳥・喬太郎・魔夜峰夫・
       まあくまさこ(トークコーナー)
~休憩~
柳家喬太郎『すなっくらんどぞめき』



まだいたいけな乙女に、自作の漫画に意味なく
落語を盛り込み、知らず知らずのうちに落語の
薫陶を授けて頂いた魔夜峰夫氏がゲストとあっ
ては、行かないわけにいかず。
半死半生の状態だったが、伺った。

音楽ライヴでは来たことがあったが、落語に向
いた会場とはとても思えない。
案の定フラットな床にパイプ椅子。
チケット買いが遅かったため、席は最後列。
しかし高座は見えないこともない。

真中の列ぐらいに、笑ってしまうくらいに肩か
ら上が飛び出ている男性がいて、後ろの席の女
性がものすごく見難そうにしていた。気の毒…


白鳥師と喬太郎師がクックロビン音頭を踊りな
がら登場したとしても、何ら驚くにはあたらない。

往年の作品『飛んで埼玉』が、俄かに売れて、
今年映画化までされたと知って驚く。

トークコーナーは、魔夜峰夫氏が意外に話し上
手なことと、まあくまさこという席亭にあたる
女性の、高田純次なみの塩対応が際立っていた。

白鳥師の高座は何度も拝聴しているはずなのだが、
お恥ずかしいことに、『千葉棒鱈』を初めて拝聴。
面白いですよ、それはもう。

喬太郎師『すなっくらんどぞめき』。
言わずと知れた『二階ぞめき』の改作。
吉原ではなく池袋の「すなっくらんど」を御自宅に。
掛け値なしに面白い。

ゲストとのトークコーナーは必要だが、
一席ずつというのがやや不満。

動く歩道のスピードは、もう少し早くないと、
「動く」の意味が無いと思う。