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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

雲助浅草ボロ市(2018年6月)

2018年6月23日
「雲助浅草ボロ市
 @浅草見番(三業会館)




柳家寿伴『十徳』
柳亭市楽『粗忽の使者』
五街道雲助『家見舞』
蜃気楼龍玉『夏泥』
~仲入り~

五街道雲助『猫定』




しとどに降る雨、湿気でじめじめとした、
破滅的な天気。
さらには卸し金でこすられたような心を
均そうと、思いきって伺った。

 


雷門前の交差点付近で客待ちしている人力
車の御兄さん達。
今日そのうちの一人に「たまには如何です
か?」って声かけられたんですけど、
もし
かして私顔覚えて頂いたってこと?
(気のせいだ、っていう意見もあるけど「た
まには」とか言いますかね普通)




会場が、とにかく蒸し暑い。ほぼ満席状態
なので、体温が室内に滞留してさらにじと
じと。しかし冷房が入ったのは、仲入り後、
後一席の段階。それも、急激に冷やしたため、
一気に寒くなる。




あまり意識して龍玉師の高座を拝聴したこと
がなかったのだが、今日のようにやや近い距
離で拝聴すると、不遜な言い方かもしれない
が、落語家さん、更には男性としての色気(艶)
が物凄く感じられて、少し戸惑ってしまった。
『夏泥』素晴らしかったです。その所作は、
清冽な湖をすう、っと泳ぐかのように静謐で

あり…



雲助師の高座が素晴らしいのは言わずもがな。
少々尾籠な噺である『家見舞』も、怪談噺の
『猫定』も、身を任せっぱなしで安心して拝
聴し、至福の時を過ごさせて頂いた。