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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

玉川太福の青龍刀権次連続読み第2回

2018年3月11日
「第13回赤坂で浪曲 玉川太福
     『青龍刀権次』連続読み第2回」
  @赤坂カルチャースペース嶋






玉川太福・玉川みね子
『地べたの二人~おかずの初日』
『青龍刀権次 第三話「爆裂お玉」』
~仲入り~
『青龍刀権次 第四話「血染めのハンカチ」』




一席目(今日は何度目かの『おかずの初日』だったので、
視点を変えて、みね子師匠の手元をずっと見ていた。
あの撥は本物の鼈甲だろうか、などと余計な詮索をしつ
つ)の後、七年目の黙祷。



被害に遭われた方々の想いに想像力を働かせると止め処も
ないが、極私的には、東京都市部や関東の一部で行われた、
今にして思えば意味があったのか疑わしい「計画停電」を
想起していた。
電池で動くラジオの音声のみが流れる、闇の暗さを。



10歳くらいの可愛らしい太福フリーク(?)のお嬢ちゃんがい
て、よく笑っていた。純粋な魂は笑いの沸点が低い。
しかし、子供が浪曲...?と思ってしまうが、今の時代、
落語・講談・浪曲そのものが好き、と言うのではなく、演
者個人の魅力がものを言う時代なのだろうな、と独り得心
したりなど。



細部の繋がりが少し不明瞭だが、『爆裂お玉』『血染のハ
ンカチ』は、期待通り面白い内容だった。またしても「丁
度良い所」で終わってしまったが。
落語でも、この段をやれば退屈(と言ってしまっては語弊が
あるが)ではなくなるのではないだろうか。
可能なら、是非談春師か三三師に演じて頂きたいと考える。



終演後、以前から行きたかった、閉店した
神田の老舗果物
店「万惣」のフルーツパーラーで働いていた職人さんが
始めたホットケーキ他のお店、
Fru-Full赤坂店に行ってみ
た。あの辺は議員宿舎があるために
、警官がわらわらいて
物々しい雰囲気だが、そこから少し離れ、奥まった所にあっ
た。



体調があまり良くなかったので、食欲がなく、中には入らな
かった。テイクアウトも出来るようだ。



Fru-Fullを確認して、坂を下りて行った所で、太福さんや席亭
さん達が、談笑しながら仲良く帰られるところに遭遇した(と
言うか、その様子を横目に見ただけだが)。赤坂駅に行くらし
い(私は逆方向の溜池山王駅から帰るのだ)。しかし太福さんは
自転車を押しておられたが、本当に自転車通勤(?)をされている
のですね。


何はともあれ、次回「青龍刀権次連続読み」第3回最終回、
否が応にも期待は高まるのであった。