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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

三笑亭可龍の会 せきど落語会

2017年11月18日
「第56会 三笑亭可龍の会 せきど落語会」
 @関戸公民館ヴィータホール

 


三笑亭可龍『尻餅』
玉川太福/玉川みね子
『地べたの二人 おかず交換』
~仲入り~
玉川太福/玉川みね子
『任侠流山動物園 流山の決闘』
三笑亭可龍『品川心中』(上)





いわゆる「地域寄席」。府中市ご出身の可龍師の
地元の会、とのこと。可龍師の高座、実に初めて
拝聴。正統派。爽やかさと明るさが基底にありな
がら、アイロニーが香辛料のように効いている
(三笑亭の名の由来を洒落たわけではないが)。
プログレで例えれば、yes(プログレ好きにしか分
からない例え)。


太福さん&みね子師匠、とてもウケていた。
客層は老若男女バラバラで、ひと家族総出で来て
いたり等。
その客層を見て、太福さんは二席とも新作をかけ
たのだろうか。
恐らく浪曲を生で初めて聴いたであろう人々が、
口々に「今日は来て良かったな」「うん、面白かっ
た」と言っていた。


会場のヴィータホールは、成城ホールぐらいのキャパ。
落語会にとても適したホールで、観易かった。


仲入り中、後ろの席の年輩の男性(推定60代)が、
ずっとお連れの男性に談志のことをdisっていたのだが、
何でも昔飲食店で、隣の席に談志と仲間がいて、話の
内容が非常に尊大で不快だったため、大嫌いになった
んだそうだ。



基本、芸と人柄は別。
とりわけ、談志なら仕方がない。犯罪以外のことであ
れば、落語の神様がすべてを赦す。それが談志だから。