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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

第21回西荻寄席 玉川太福浪曲会

2018年10月27日
「第21回西荻寄席 玉川太福浪曲会」
 @井荻會館




梟亭喜鳥『真田小僧
玉川太福・玉川みね子
『地べたの二人 「おかずの初日」』

瀧川鯉八『長崎』
〜仲入り〜

太福・みね子
清水次郎長伝 「秋葉の仇討」』






梟亭喜鳥さんは会を主宰する玉福会の会長さんの
息子さん。前回も前座をつとめられていたが、確
実な成長の軌跡が覗えた。


今回のゲストは瀧川鯉八さん。自作の新作落語
得意とする、才能あふれる落語家さん(二ツ目)で、
今までなかなか生高座に接する機会がなく、『俺
ほめ』を拝聴したことがあるのみ。
『長崎』、初めて拝聴。即興性と無意識的なゆっ
たり感を意図していると見せて、その実バッハの
平均律クラヴィーア曲のごとく緻密に組み上げら
れた構成。心の底からじわじわとおかしみが湧い
てくる。


太福さん『清水次郎長伝「秋葉の仇討」』は二十
話ぐらいある広沢虎造清水次郎長伝の第三話目。
何せ浅瀬でパシャパシャ雀の学校ちいぱっぱ、な
もので、前回の「次郎長出立」から半年経過して
いるということもあり話が見えない。

「馬鹿は死ななきゃなおらない」という超有名フ
レーズが出て来たが、これはその都度登場するも
のだろうか。


仇討のたたみかける場面、啖呵を切るときの恐ろ
しいまでに鋭い眼差し、ただただ見惚れ聴き惚れ
ておりました(こればっかりや)。