Impression>Critique

感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

第十三回玉川太福”月例”木馬亭独演会

2018年11月4日
「第十三回玉川太福”月例”木馬亭独演会」
 @浅草木馬亭




玉川太福・玉川みね子
『地べたの二人 「十年」』
清水次郎長伝 「秋葉の仇討」』
〜仲入り〜

梅ヶ谷江戸日記』


太福さんの”月例”木馬亭独演会は、今回が
ちょうど一周年。
振り返れば、みね子師匠と共に、第一回の
口演で文化庁芸術祭賞新人賞を受賞された
のだった。実に感慨深い。
第一回のその場にいられたことが誇らしい。

しかし十三回のうち、第二回だけ伺えなかっ
たことが、未だに悔やまれる。

開演前、一周年の御祝い酒を太福さん自ら配
られていた。この日は某二ツ目講談師の年に
一度のお祭り会「まっちゃんまつり」(某とか
書く意味がない)がよみうりホールで催されて
いたが、太福至上主義者の私は何の迷いもなく
こちらに来た。

何の衒いも迷いもなく、淡々と、いつもの独演
会。それが良い、と思った。

終演後、色々と朦々とした気持ちを抱えたまま、
アンヂェラスでいつものダッチ珈琲と、今回は
危険な匂いのするサバリン(所謂サバラン)に挑
戦してみたのだったが、予想通りと言うか、ブ
ランデーの海に浸かっているケーキにたじろぎ、
何とか口に運んだものの、帰りの電車のなかで、
私頭燃えてる?今?な状態になり、危うく気を
失いそうになった。

死の淵を見た。
諸国大名は弓矢で殺す、糸屋の娘はケーキで(も)
殺す。