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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

立川談春三十周年記念落語会 「祝って欲しい 俺だって」

2015年6月28日
立川談春記念落語会『もとのその一』
スピンオフ~祝って欲しい 俺だって~
@THEATRE1010(北千住)




立川談春『御挨拶』
春風亭正太郎『引っ越しの夢』
林家彦いち『熱血!!怪談部』
橘家文左衛門時そば
三遊亭白鳥『黄昏のライバル』
~仲入り~

口上:出演者全員
立川談春『大工調べ』




三十周年記念落語会で、口上を述べるというのに、
立川流の先輩も後輩もいないという、不思議な、
しかし夢のような落語会。「北千住はあまりに遠い」、
ではあったけれども、うかがいました。
席は前から6列目。けっこう間近でした。


すべてにおいて素晴らしく愉しい落語会だったが、
白眉は白鳥師。昼の部で口上の際、高座から落ちて
(彦いち師に突き落とされて)頸を痛め、かなり痛かっ
た様子で(「オレ談春兄さんの会で死ぬのかな」)、
自暴自棄気味に終始変なテンション。


途中暴走し過ぎて談春師から「業務連絡。おいお前
いい加減にしろ」という館内放送が入る始末。
『黄昏のライバル』は30年後くらいの、近未来の噺。
抱腹絶倒とはこのことか、というくらいに、素晴ら
しく愉しい高座でした。


「ここで十八番を…ってオレ談春兄さんの十八番
知らないや…えっと『権兵衛狸』(!爆笑)を…
あ、オレこの噺知らないや…ええっとごんべさー
んごんべさーん」


笑い死にするかと思いました。
(後日白鳥師のサイトを見たら、「整形外科に行って精
密検査を受けたら、異常なしだった」と書かれていた。
安堵。)


前日は談春師の誕生日だったとのこと。
その日も違う顔付けで同じ落語会があり(こちらも
桂吉坊春風亭一之輔柳家小せん、と錚々たる面々)、
談春師の顔の大…いや広さを見せつけられました。


『大工調べ』。やはりあの棟梁の啖呵が絶品です。


『赤めだか』のドラマ。
一体いつ放映するんすかね?年末すか?