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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

浜松町かもめ亭 落語東京切絵図

2012年6月25日
「浜松町かもめ亭 落語東京切絵図

 ~落語に遺された江戸・東京のシルエット」
@浜松町文化放送ディアプラスホール




瀧川鯉〇『饅頭こわい』
立川こはる湯屋番』
三遊亭圓橘『百川』
~仲入り~
立川龍志『義眼』
古今亭菊志ん『小言幸兵衛』
下座 笹木美きえ


この日の夜は恵比寿ザ・ガーデンルームで「YEBISU亭」
(白酒・三三、ゲスト松尾貴史)、
成城ホールでこしら・一之輔「ほぼ月刊ニッポンの話芸・
最終回」が行われていたが、初心者のくせに落語通が
好みそうなシブい落語会を選んだ。


こはるさん以外すべて初めて拝聴。
目当ては龍志師と、「二ツ目昇進後の」こはるさん。



会場はこじんまりした、100人に満たないくらいのキャパシティ。
席が最前列ど真中。「ぴあ」でチケット買ったのに、何故?
高座は高い位置にあったが、近い。
申し訳ないような気がして落ち着かない。



こはるさんはずっとこの落語会の前座をつとめていたらしい。
文化放送の主催者に気に入られていたのだろうか。
登場すると掛け声がかかった。大人気。
眼鏡をかけず、黒紋付に袴。紋は勿論立川流定紋
「丸に左三階松」。唐変朴客の私でさえ少し感慨深かったの
だから、ずっと応援していた人の感慨深さや如何に…



談春師の前座でしか高座を見たことはなかったが、前座
の顔ではなく、明らかに二ツ目の顔をしていた。
こはるさんはこれからもずっとこの「無性少年」スタンスで
行くのだろうか。
またしても「女性落語家問題」が浮上。



圓橘師、喉を痛めておられて気の毒だった。これはラジオの
公開収録も兼ねているらしいのだが。



龍志師、シブい。『義眼』はけっこう間抜けな噺だが、諧謔
という言葉が似合う落ち着いた高座。
変に力が入っていないのが良い。一度拝聴してみたかったので
念願かなって満足。



菊志ん師が今回の主任らしい。まったくつまらないわけではな
いが、私はあまり好みのタイプの落語家さんではなかった。
所々小さん→志ん朝志らく、の影が見えた。