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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

アナザーワールド16

2012年7月4日
立川談春独演会
     「アナザーワールド16」
@成城ホール




立川談春
かぼちゃ屋
『星野屋』
~仲入り~
『景清』




いつもの開演前の談春師自身による注意事項の放送で、
「録音はやめて下さい。『隣の人の笑い声が入ってしまい、
うまくとれなかった』と『呟いていた』人がいたらしいで
すが、やるなら命がけで隠して下さい」、と。
どこまで無神経な客なのだろう。
細部は忘れたけど「見つけたら、やっちゃうよ?」的な凄み
のあるせりふにぞくっとしたり。など。



意外な展開。
前座なし(と言うか談春師が前座・二つ目・真打ちを全部やる、
みたいな流れ)、マクラもほとんどなし、の怒濤の三席。


最初、ご本人が出て来た時、「あれっ前座じゃない」的な空気が
流れた。そして座る時、
「いやなら来なきゃいい」
と小さい声で言っていた。聞き間違いでなければ。
どういう意味でしょう。



何故この三席を選ばれたのか、客初心者(いつまで初心者なのだろう。
10年くらい落語会に通わないと駄目なのだろうか)には皆目見当が付
きません。
先日の雑誌CREA主催の女性限定落語会で、らくこやおばはま、
おねえはまがたに「インスパイア」されたのでしょうか?
「春さま」は?



談春師の与太郎は可愛らしい。
『星野屋』は噺自体の構造が中途半端に思えた(素人考え)。
『景清』、暑さ・寝不足・仕事の疲れで途中何度か記憶が飛んでしまった。



談春師の生の声を聴き、所作を実見出来るだけで、私は満足です。