Impression>Critique

感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

浪曲定席木馬亭令和4年正月

2022年1月2日(日)

 

浪曲定席木馬亭令和4年正月」

@浅草木馬亭

 

(途中入場)

澤 勇人・沢村美舟『左甚五郎 掛川宿』

玉川奈々福・沢村まみ『浪曲 百人一首

澤 順子・沢村美舟『鶴女房』

上条 充「江戸糸あやつり人形」

~仲入り~

神田阿久鯉『大岡政談 縛られ地蔵』

大利根勝子・玉川みね子『雪の夜噺』

天中軒雲月沢村豊子『決戦 巌流島


正月休みで寝とぼけて起きられず、残念ながら
途中から。今年も年始に浪曲定席に行くことが
できて有難い。

 

澤 勇人さんを聴く機会はあまりないのだが、
不可思議な偶然で「変なスイッチが入った」状態
しか聴いたことがない。この日もそうだった。
自意識過剰と言われそうだが、多分私は良コンディ
ションの勇人さんの唸りを一生聴けないのではない
かと思う。

 

そして奈々福さんがご自分の演題に入る前に、
掛川宿」の外題付けを朗々と唸られたのでたじろ
いだ。これが正解、という説得力を感じた。
百人一首」は実にお正月にふさわしい。

 

「江戸糸あやつり人形」は初めて観賞。
ハレの日に見合った美しく楽しい伝統芸だ。

 

仲入り後の阿久鯉先生、勝子師匠、トリの雲月師匠
の流れが神がかっていた。
勝子師匠とみね子師匠、雲月師匠と豊子師匠の最強
コンビでの至極贅沢な浪曲初めとなった。