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King Crimson "MUSIC IS OUR FRIEND JAPAN 2021"

2021年12月5日

King  Crimson 
"MUSIC IS OUR FRIEND JAPAN 2021"
@TACHIKAWA STAGE GARDEN

SET LIST:
ーⅰー
01. Hell Hounds of Krim (DRUMSONS GET GODZILLA DANCING)
02. Larks' Tongues in Aspic, Part One (LTIA 1)
03. Peace: A Beginning (PEACE (INTRO))
04. Pictures of a City (PICTURES)
05. The Court of the Crimson King (ITCOTCK + CODA)
06. Red
07. One More Red Nightmare (OMRN)
08. Tony's Cadenza (MONSTROUS CADENZA)
09. Epitaph
10. 21st Century Schizoid Man (21SCM)
---Intermission---
ーⅱー
11. Drumzilla (DRUMSONS GET RODAN ROCKING)
12. Discipline
13. Larks' Tongues in Aspic, Part Two (LTIA 2)
14. Islands
15. Indiscipline
16. Peace: An End (PEACE - (FULL))
17. Radical Action II
18. Level Five (LTIA 5)
---encore---
19. Discipline
20. Starless





King Crimson3年振りの来日公演。
コロナ禍が鎮静しつつあるとは言え、ギリギリまで
チケットを買うのを躊躇していた。
しかしロバート・フリップ御大は御年75歳。
これが最後の来日公演、と銘打っており、行かなけ
れば絶対に後悔すると思い、2020年に立川の軍用基
地跡地に出来た「TACHIKAWA STAGE GARDEN」
の3階席のチケットを辛うじて購入した。

日曜日、かつて住んでいた場所ということもあり、
気持ちに余裕はあった。
入場時のチェックは厳しく、過度と思えるほどで、
鞄の中に入れていた缶紅茶を没収されてしまった。

3階席の最前列席だったので、確かに観にくくはあった
が想像したほどではなかった。
しかし隣席のアラフォーぐらいに見える女性の、手旗信
号なみの頻度で双眼鏡とオペラグラスを取っ換え引っ換
えする動き、光る腕時計のチラつきが気になって集中を
殺がれて困った。
そして相変わらず、座っている人の前を通るときに無言
な輩ばかりなことにも閉口した。黙っていても座ってい
る方が足をどかせよ、察しろ、と思っている。足をどか
さないでいると平気で蹴ってくる。情けない。

そんなことはどうでもいい。

やはりトリプル・ドラムは斬新過剰だ、と思いつつも、
活動休止状態のポーキュパイン・トゥリーのメンバー
であるギャビン・ハリソンの、21st...でのソロパート
は胸が熱くなる。

"Discipline"をアンコールで再度演奏してくれたのは、
1度目に機材トラブルがあったため。2度目は完璧で、
良い意味で意識が飛びそうになった。

そしてラストは"Starless"。辺り憚らず嗚咽して止め
られず、感極まってしまった。

全方位に手を振り、お辞儀をして去るフリップ御大。
One more come to Japan, please !
と心の中で叫ぶしかなかった。