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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

月刊太福マガジン2018年9月号

2018年9月15日
「月刊太福マガジン9月号」
 @渋谷ユーロライブ




立川かしめ「前説」
橘家かな文『青菜』
玉川太福・玉川みね子
『フカフカのやつ』



若いひと達に遠慮して足を踏み入れていな
かった、渋谷らくご通称「シブラク」。
一度来てしまうと、やはりはまってしまい、
この太福マガジンも今回で3度目である。

ようやく秋めいてきて、夜が深く長くなっ
てきた。かしめさんもかな文さんも達者。
名残の夏の『青菜』もまた良し。

そして太福さん、はたして今日は...と、身構
えていたところ、
おもむろに始まったラグビー
講座。

えええ?

終始至極冷静に三味線を弾くみね子師匠。

付いて行くのに必死な客。

やっちゃった?この空気感はある意味貴重かも
しれない。

しかし太福至上主義者の私はこのすべった(んじゃ
ないかもしれないけど)感さえ面白くてたまらない。

そうか分かったこれは実験だ口上だ啖呵売りだ。
どんな題材にでも客を食いつかせられる、という。

「フカフカのやつ」とは、ラグビーのグラウンド
に敷いてほしいシート?(うろ覚えで申し訳ない)で、
ラグビー協会に向けての切実な訴えであるらしい。

この客までが一体となって張り詰めた緊張感、
果たしてポッドキャスト配信で伝わるだろうか。

だからライブはやめられない、ということ。








蛇足。



整理券を頂いていったん外へ出たのだが、開場時間を間違え
てしまい、会場に戻ったらもう質問コーナーが始まってしまって
いた(開演時間の前ではある)。



この質問に答える「キュレーター」の方が苦手なので、シブラク
には足が向かなかったのですが・・・



席亭さんも人間ですから、客の好き嫌いはあるかもしれませんが、
遅れた私が悪いのかもしれないけれど、○○呼ばわりなど、話し
たこともない他人に言うのはどうかと思う。



「そういうことを言いそうな人」だから苦手だったわけですが、
はっきり「そういうことを(やっぱり)言う人」だったわけで。



人間の勘、てある程度は信用できるのだな、と思った次第です。