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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

第六回玉川太福”月例”木馬亭独演会

2018年4月1日
「第六回玉川太福”月例”木馬亭独演会」
 @浅草木馬亭





玉川太福&玉川みね子
男はつらいよ(「寅さん故郷へ帰る」)』
『祐天吉松 飛鳥山 親子対面の場』
~仲入り~
『悲しみは埼玉に向けて』(作・三遊亭圓丈)




木馬亭に行く前に、初めて凌雲閣跡地周辺を少し
歩いてみた。現在、該当する場所に建っているパ
チンコ店にプレート碑がある程度で、その痕跡は
希薄である。



今年2月、ビル建設に際してその土台と基礎煉瓦部
分が発掘され、ニュースになったが、保存するよう
な動きは無かった。
凌雲閣、立派な文化遺産だと思うのだが…
当該個所(5m×5m程度)は、もう建物の基礎部分が
構築されていた。



毎年桜の季節、浪曲ファンの方々が、北区の飛鳥山
園で花見の会をされていると伺ったが、それはこの
『祐天吉松 飛鳥山』に因んでのことらしい。
太福さんが差し入れたという、「笹の雪」が、
根岸の
老舗料理屋の豆腐料理のことなのか新潟銘菓なのかは
不明。

 



『祐天吉松 飛鳥山 親子対面の場』、初代春風亭柳枝
作の落語『子別れ』と共時性があるような気がした。或
いは柳枝が影響を受けているのであろうか。



『悲しみは埼玉に向けて』の原作は、三遊亭圓丈師作の
新作落語だが、浪曲化しても非常に面白い。ただし北関
東の方々には一部不評のようである。