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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

桂雀々「冬の夜噺」

2017年12月3日
「桂 雀々独演会『冬の夜噺』」
 @国立劇場 演芸場





笑福亭茶光『色事根問』
桂雀々『へっつい盗人』
玉川太福・玉川みね子
『地べたの二人 湯船の二人』
~仲入り~
桂雀々『かぜうどん』
高田文夫桂雀々トークショー



桂雀々師が好きな落語家さんのひとりである
ことは勿論、ゲストが素晴らしかったので、
早い段階でチケットを購入していた。
最近の「推し」である太福さんに、高田先生
とあっては、迷う理由がない。


茶光さんは、鶴光師の御弟子さん。初めて拝聴。
澱みない。


太福さん自作の新作浪曲「地べたの二人」シリーズ。
現場作業員の日常を切り取った、「何も起こらない」
のがコンセプト。
浪曲の新しい方向性、というかアンチ・テーゼとい
うか、非常に面白い。


雀々師『かぜうどん』、これを拝聴してうどんを食べ
たくならないひとは、人間じゃない。


トークショー」。私は高田先生が落語会他で登場
する時言う「一言」がいつも愉しみなのだが、今回
は「どうも。ボクサーブリーフです」で、太福さん
のネタであることに感動を覚えてしまった(後で太福
さん御本人が高田先生に舞台袖に呼ばれて、「ボク
サーフリーフ」だよな?と確認された、と仰ってい
た)。


隣席の男性が挙動不審(前を通る時、思いっきりひとの
足を踏んだり等)で、あまり高座に集中出来なかったこ
とを除けば、素晴らしい雀々師独演会だった。