Impression>Critique

感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

桃月庵白酒独演会@三鷹2017年9月

2017年9月2日
桃月庵白酒独演会」
 @三鷹市芸術文化センター 星のホール

 

桃月庵はまぐり『子ほめ』
桃月庵白酒『付き馬』
~仲入り~
のだゆき「音楽パフォーマンス」
桃月庵白酒『妾馬』

 


体調不良で寝坊してしまい、はまぐりさんには
間に合わず。白酒師のお弟子さんの高座は未聴
だったので、残念。
三鷹市芸術文化センター名物「開演前の注意ア
ナウンス」も聴けませんでした。


白酒師もマクラで仰っていたが、三鷹駅からホー
ルまでの距離がとても微妙で、歩くとけっこうか
かるような気がするが、バスに乗ると3分ぐらいで
着いてしまう。タクシーだと1メーターぐらいで運
転手さんに気の毒(帰りだったらいいんでしょうけ
どね)。



私はいつも徒歩で行くのだが(15分強ぐらいか?)、
今回は遅刻することが明らかだったので、初めて
バスに乗ってみた。ひゅうっ、て感じであっとい
う間に着いてしまった。
しかし区間内は同一料金、というのがいまいち解
せない。


白酒師の高座は、盤石で上質な高座。
「馬」に因んだ意図は分からないが、『付き馬』は
改めて非常に落語らしい演目であるということを再
認識した。微かに『居残り佐平次』に通低するもの
がある。


コンスタントに落語会や寄席に行っていると、
何かに集中すると無意識に色々な行動をする
ひとがいるものだなあ、と思わせられる。
ガムをずーっとくちゃくちゃ噛んでいる人。
寄席じゃないのに当然のごとく飲み食いして
いる人。
鼻をほじって鼻糞を丸めて捨てている人。
靴脱いで裸足になる人。
目脂や顔を掻いて取れた皮をまるめて捨てて
いる人。頭をがりがり掻いて、取れた頭皮を
まるめて捨てている人。爪で歯をこすって、
その取れた何かを鞄にこすりつける、という
動作を繰り返している人...(よく見てるな)



因みに隣席のやつれた感じの「何でそんなに
荷物持ってるの?」と訝しむ挙動不審な女性
が、最後とその前の動作をずーっとしていた。


人間て無意識になると猿同然なんですね。


今回「毒気」がやや少ないような気がした。
もっと「毒気」を。