2012年4月19日
YES@渋谷公会堂
渋谷公会堂。一時期サントリーに買収されて「C.C.Lemonホール」
などという名称になっていたが、無事に「渋公」に戻って安心した。
9年前の来日時にも行っているが、その時はリック・ウェイクマンと
ジョン・アンダーソンがいる、黄金の編成だった。今回はその二人が
いない。しかしそんなことは気にならない。
スティーブ・ハウ!カッコいい!
ハウ氏御歳65歳。全員銀髪というか白髪で、お爺さんグループ
みたいだが、音でかいしよく動くし、ヴォーカルのジョン・ディ
ヴィソン氏などは、客と握手しているうちに、勢い余ってステー
ジから転げ落ちてたし(何ともなかったみたいで良かった)。
私は往年のプログレ・バンドだとKing Crimsonキング・クリムゾンが
一番好きなので、YESのような明るいポジティヴな曲調のバンドは強力
に好きなわけではなかったのですが…いやー改めて感じるその明快さ。
手拍子に違和感を覚えないプログレ・バンドなど稀でしょう。
80年代にトレヴァー・ホーンがプロデュースして、『ロンリー・ハート』
が間違った売れ方をしてしまい、それが代表曲みたいになっているのが
口惜しい。今日もやってくれたが、客席は「いやあ今更その曲やってもら
わなくていいっすよ」という空気が蔓延していた。
きっちり濃密な2時間。アンコールは1曲だけだったが、『Roundabout』
で大盛り上がりだったから満足。鳥肌立った。客の一体感もすごかった。
やっぱりおじさんおばさん(自分含む)多し。
J-POPなんぞ聴いているガキんちょが、「ジジババが聴く古臭い音楽」
などと言おうが知ったことか。これが「本物」だ。お前らみたいな鼻たら
しはあっち行って砂糖水でも啜ってろ、って感じだ(意味不明だが)。
2階席で、ええ歳したおっさんおばはんが大興奮して踊ったりなどして
いる前を、如何にも「連れてこられた」顔で、つまらなさそうにのろのろ
横切っていたおねえちゃん。プチ殺意。
でも総じて大興奮!素晴らしい一夜でした。