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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

春風亭昇太独演会@三鷹2015初秋

2015年9月27日
春風亭昇太独演会」
三鷹市公会堂 光のホール



春風亭昇吉『生徒の作文』

春風亭昇太『鷺とり』
     『リストラの宴』
~仲入り~
     『茶の湯




年に一度は昇太師を補給しないと心が荒む。
来月の「オレスタイル」@下北沢本多劇場には行け
そうにないので、こちらに。


会場が駅からとても離れているというのに、徒歩で
向かったため、10分程度遅れてしまった。
そして疲れが溜まっていたせいか、あまり集中して
聴けずに終った。心なしか、昇太師もテンションが
いつもより低いように見えた。


師匠の故・柳昇が武蔵野市に住んでいたので、駅ま
では落語の稽古をしながら行っていた。
「師匠が何かぶつぶつ言いながら歩いているのを見
た人は、さぞかし気持ち悪かったでしょうねえ」と
いうマクラは前回も聴いたような記憶がある。


齢55歳にして自分のことを「可愛い」とう男性とい
うのも、けっこう気持ち悪いんじゃないでしょうか、
と言いたいけど強ち間違っていない(稚気が厭味じゃ
ない)のが憎らしいというのか何と言うのか…


談春師が来月からTVドラマ『下町ロケット』にレギュ
ラー出演する、ということは、先月渋谷シアターコク
ーンで行われた独演会では一切触れていなかったのだ
が(秘密にしていたんだな。談春師らしいというか…)、
昇太師も出演者で、マクラによると、どうも談春師を
苛める銀行員の役であるらしい。主役の阿部寛は昔か
ら好きな役者さんなので(特に理由はない)、とても楽
しみである。


その後もちょこちょこ不愉快なことがありながら(スー
パーのレジのお姉ちゃんが超感じ悪いとか)、帰宅して
履いていたグラディエイターサンダルの感触が何か変
なので裏を見たら、ガムとそれにくっついた数十本の
髪の毛、葉っぱが・・・速攻で捨てた。
あまり気に入っていなかったのがせめてもの救いかも
しれない。


今宵はスーパームーンLa lune en périgée(満月または新
月と、楕円軌道における月の地球への最接近が重なるこ
とにより、地球から見た月の円盤が最大に見える
)である。
その身震いする程の美しさは、吉も凶も呼び寄せそうだ。


いつの世も、己の場所と公共の場所の区別がつかない人
間というのは、醜悪極まりない。