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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

玉川太福浪曲定例会9 鍛耳会

2018年8月28日
玉川太福浪曲定例会9 鍛耳会」
 @konenji  HACO




天中軒景友『若き日の小村寿太郎
玉川太福伊丹明
国定忠治 山形屋乗り込み』
~仲入り~
太福・明『佐渡に行ってきました物語』
    (ちょっとだけ後日談)



この日の曲師はみね子師匠ではなく、明師匠
だった。みね子師匠は火曜亭の方に出演され
ていて、スケジュールが重なってしまったと
のこと。しかし明師匠も渋くて好きなので、
問題無し。


前読みは天中軒景友さん。
つまりすべて男性。ややむさ苦しい(笑)。


『若き日の小村寿太郎
小村寿太郎は明治政府下の外務大臣で、
日露戦争の際、ポーツマス講和会議に出席し、
1905(明治38)年9月5日、ロシアとの間でポー
ツマス条約を結んだ当事者。主に賠償金を放
棄したことが国民の反感を買い、条約が締結
された同日、日比谷公園で小村外務大臣を弾
劾する集会が開かれ、焼打事件が起こった。
景友さんの高祖父(母方の曾々お爺さん)である
内田定槌(当時のニューヨーク総領事)は、和平
交渉の際、小村の側面支援を行なっていた人物
だという。


景友さんは多才(彩)な方で、以前浪曲入門にゲス
ト出演された時、濃い内容のお話を伺ったことが
ある。プロのフラメンコギタリストだったことも
あり、瞽女唄に興味を持って佐渡に渡り、彼処の
小木演芸場で席亭だったこともおありだ。


国定忠治 山形屋乗り込み』
ただただ聴き惚れ見惚れるだけ。

佐渡に行ってきました物語』(ちょっとだけ後日談)
前述した、景友さんが席亭だった小木演芸場での
演芸会に出演した太福さんと神田松之丞さん。
その時の松之丞さんの行動を浪曲にしたものだが、
先日の「二人会」でもかけられていたので、正直、
おやまた?と思わなくもなかったが、細部のくすぐ
りに相違があり、少しだけ後日談が追加されていて、
何より至近距離で拝聴・拝見できたのが特権的で
良かった。

この会場、大変コンパクトなのだが、場内にトイレ
があることを、この日まで知らずにいた。
知らずにトイレのドアの前の席に座っていたので、
誰かがトイレに入る時、どかなければならなかった。
私は個人的には余程のことがない限り、このトイレ
には入れなさそうだ(音は然程聞えなかったが)。