2012年8月16日
「月例三三独演」@イイノホール
柳亭市楽『やかん』
柳家三三『悋気の独楽』
『乳房榎』(前)
~仲入り~
『乳房榎』(後)
元々国立演芸場でやっていた「月例三三独演」会を、
イイノホール(官庁街の中にある小綺麗なホール。
お向かいが国民の敵と化した経済産業省・資源エネル
ギー庁)に移して再開したとのこと。私は初めて伺った。
この日は、
「談志が舞い降りる夜」立川志らく編
(志らく師にやってほしい談志十八番二席。結果は
『源平盛衰記』『居残り佐平次』)やら、
「第23回鈴本夏まつり:さん喬・権太楼特撰集」
など魅力的な落語会が複数あった。だいぶ前にチケット
を入手済みだったので三三師独演会へ。いや、よかったです。
『悋気の独楽』終演後幕が下りたので、お、仲入りか?と
思いきやまた幕が開いてコードが落ちたりなんかして???
な感じの中、三三師登場。『乳房榎』は長いので休憩を挟ん
で前後篇でやる、とのこと。
磯貝浪江がおきせに言い寄り、一度でいいから思いを遂げさ
せろ、さもないと息子の真与太郎無論脳内でマヨ(ネーズ)太郎
に強制変換)を殺す、と脅す場面。固唾をのんで引き込まれる
客席。
何百人もの集中力が重かったのか、「いやそんなに真剣に聴か
なくても…」と三三師怯む。
他に印象深かったこと:
①高座返しの前座さん(どなたのお弟子さんでしょうか。
もしかして噂の三三師御本人のお弟子さん?)のやる気
の無さ、挙動不審さ。
②三味線が恩田えり師だった(この人は何だか色々な意
味でおっかない)。
③某へヴィメタル雑誌編集長発見。
三三師はいつも盤石。危なげなさがまったくないことがかえっ
て心配になってしまう。などと初心者客になぞ言われたくない
でしょうけれども。