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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

立川談春独演会2019@八王子

2019年1月30日
立川談春独演会 2019」
 @八王子市芸術文化会館いちょうホール大ホール




立川談春

『野ざらし
~仲入り~
明烏






マクラは乗って来られた某私鉄の分かる人に
しか分からないローカル話、先代圓楽の抱腹
絶倒エピソード。詳述はしないが談志と込み
で鉄板の面白さ。


初めて談春師の生高座に伺ったのが2010年3月。
つまり今度の3月で丸9年目。今日の『野ざらし
明烏』は何度か拝聴している。『明烏』は談春
師の数少ないCD音源が存在する演目だ。

拝聴していて、今まで春師の高座に接して来て初
めて覚える感覚に囚われた。


それは安穏とか安堵とかいう類のもので、思えば
これまで談春師の高座に行くことは、秘かに「闘
い」を意味していたのだ。勿論あくまでも自分の
独りよがりな意識で、ということであるが。

何だったのだろう、この俄かな「慕わしさ」は?

というのも独りよがりな意識でしかない。

そう言えば、談春師が八王子のこの会場で独演会
をされるのは2016年以来で、前回は2016年11月
24日、54年振りに11月東京に雪が降った日だった。
演目は『除夜の雪』『夢金』『替り目』。

空気の冷たさと、しんしん…という雪が降り積もる
幻音が懐かしい。