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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

玉川太福五夜連続独演会

2018年5月26日
玉川太福五夜連続独演会 
   五日目 ”侠客尽し”」
 @道楽亭




玉川太福・玉川みね子
『地べたの二人 「骨付きチキン」』
『地べたの二人 「上空の二人」』
天保水滸伝 「笹川の花会」』
~仲入り~
『任侠流山動物園 「流山の決闘」』




地べたの二人シリーズ二席、
テーマ別長講演目二席、
計四席を五日間連続。

浪曲の口演と言うより、アスリートが自らに
「挑戦」する、といった態の怒濤の五日間。
太福さんはそれなりにまだ若い。
みね子師匠は大丈夫だろうか...

 

本当は太福さんの師匠である故玉川福太郎師匠
の御命日、23日の「福太郎尽くし」にも行きた
かったが、色々あって断念した。

 

道楽亭は確か何年か前、立川志らく師の御弟子
さんの立川らく兵さんの独演会に行って以来で
ある。
あまり良い印象はない。

 

とにかく会場がコンパクト過ぎる印象。
席亭さんも苦手。鷹揚なのか横暴なのか。
あの大きなお腹に詰まっているのは何なのか...

 

早く着き過ぎて整理券の番号1番をもらってし
まい、何だか恥ずかしかった。

 

新宿二丁目界隈は花園神社のお祭りで、
たいそう賑やかであった。

 

中途半端に時間が余ってしまい、仕方なく、
道楽亭の隣の隣ぐらいにあるカフェ、のよ
うな所に入り、時間を潰す。
ここの店員のお兄さんが、何故だか物凄く
感じ悪くて、何もしていないのに罪悪感を
感じさせられた。

 

もしかして二丁目な彼(女)と思われたんじゃ
あるまいね。だとしても知ったこっちゃない。

 

「○時○分までに集合」という貼紙が見えず、
時間過ぎちゃって整理券の意味をなくしてし
まった。
みね子師匠が既に着席して、三味線を爪弾い
ておられた。楽日でお疲れ...のようには見えない。
クールな印象。


結局楽日にしか行けなかったわけだが、決して、
「地べたの二人」シリーズ最新作のみ拝聴でき
れば良い、という浅はかな考えで臨んだわけで
はない。
「地べたの二人」シリーズ最新作は、
え?齋藤さんと金井くんがスカイダイビング?
おかず交換ならぬインストラクター交換てわけ
ですね。


この「上空の二人」は、渋谷らくご林家彦いち
のアドヴァイスにより誕生したものらしい。非常に
面白い。近日中にその「シブラク」でもお披露目さ
れるだろう。


太福さんが唸る『天保水滸伝』は素晴らしい。
その唸りを聴いていると、かちかちに固まった
「時間」が、ゆるりと溶けて滔々と流れていく
ような感覚を覚える。


二代目福太郎師匠の『天保水滸伝』も生口演を
是非拝聴したかった...


そしてもう一席が「豚次伝」というのは、
正直摩訶不思議である。


その日は楽日で打ち上げあり(私はデフォルト
で不参加)、そして休む間もなく翌日は「天保
水滸伝」の地飯岡で口演。朝6時起き。


何でも例年は姉弟子の奈々福さんが務められ
ていたのだが、今年は欧州遠征のため不在で、
太福さん&みね子師匠に白羽の矢が立ったら
しい。

御二人ともタフである…