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感想ブログ~演芸(落語・浪曲・講談)etc.~

玉川太福月例木馬亭独演会 第四回

2018年2月4日
玉川太福”月例”木馬亭独演会 第四回」
 @浅草木馬亭




玉川太福・玉川みね子
寛永馬術愛宕山 梅花の誉』
三ノ輪橋とか、くる?』
~仲入り~
阿武松緑之助』



会は四回を数えるが、私は三回目である。
浅草木馬亭は、来てみるととても居心地が良い。
高座も観易いし、全体的に終始空気が和んでいる
ように感じられる。



一席目、講談が大元の古典だが、とても愉しい。
今回、釈台は低く、曲師のみね子師匠は衝立の陰。



二席目、新作だが、私は好みではない。大体、「新作」
でありながら、ジェンダーとか性的観念が旧態依然と
していることに違和感を覚える。「ホモ」という蔑称、
手のひらを顎の下に当てる、昭和以前の社会的意識
の持ち主がよくやる「おかま」を指す仕草など。



三席目、今度は釈台がない?????
演目も『阿武松(緑之助)』!時節柄とは言え、
つい先日談春師の独演会で拝聴したばかりだ。
釈台を取り払い、「落語浪曲」への果敢なる挑戦。
格好良すぎました(終演後思わずほう...と溜息が出
る程に)。



終演後、いつも律儀に入口に出て客を見送って下さる
太福さん。三席口演して、大変にお疲れの所を申し訳
ないと思ったのだが、普段芸能関係や有名な方に対し
てそんな暴挙に出たたことは無いにも関わらず、実に
生れて初めて、「写真を撮らせて下さい」などという
お願いをしてしまった。
(ここに来て色々切羽詰まってきたので、人生の励みに
しようと思ったわけです根が浅薄だから)



何故こうもぎくしゃくさせてしまうんですかねえ...
コミュ障、とかいう言葉は好きじゃない。
どうしても、このくらいの距離の場合、自分の気持ち
(感動とかそういう類の感情)をうまく表現する術が拙い
自分が歯痒い。



私はエクリチュール(書く)な人間なんで...てへ...
などと言っていられる時期はもう遥か昔のはずなんですが。
面目ございません...