3月末に転居して後、ようやく書物入りの段ボールを
開ける時間ができた。
黄金週間中、普段の買物以外で外出したのは4日のみ。
まずは東京駅で降り、久しぶりに丸善に行こうとしたが、
時間がなくて(自分が悪い)叶わず。目的地まで行く途中、
ついいつもタイミングが悪くて行けず仕舞いだった、
JPタワー(含東京中央郵便局)KITTE内にある、話題になっ
て久しい東京大学総合博物館(観覧無料!)に寄り道して
しまう。
時間が無いのでロクに観られなかったが、入口すぐの
場所に展示されているエジプトのミイラがレプリカで
はなく本物であることに少し驚かされた。
あとは色々な動物の骨ほねホネ。ここには是非もっと
時間に余裕を持って再訪したい。
①LA FOLLE JOURNEÉ AU JAPON
ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン2015
№344@東京国際フォーラムホールC
(ヘーゲル)
今年のLFJのテーマは「PASSIONS」。情熱?受難?
なんとも抽象的である。
公式サイトには、「恋と祈りといのちの音楽」と
あるが…
会場には何故か哲学者の名前がふられていたのだ
が、これも公式サイトに拠れば、「『パシオン(情
念)』は哲学における中心的なテーマでした。(…)
とのことである。は。左様で・・・
ミッシェル・コルボ御大の『ヨハネ受難曲』にしようか、
近年注目しているカウンター・テナーのカルロス・メナ
が聴けるバッハのカンタータにしようかと迷った末、
偶にはチェンバロが良いかも、と思い至った(しかし後情
報で、『ヨハネ受難曲』を選択すべきだったかもしれな
い、と少し後悔)。
①J.S.バッハ『フーガの技法 BWV1080』より
「コントゥラプンクトゥス 12a,b/13a,b」
②J.S.バッハ『2台のチェンバロのための協奏曲
第2番 ハ長調 BWV1061』
③J.S.バッハ『2台のチェンバロのための協奏曲
第3番 ハ単調 BWV1062』
以上を
鈴木雅明(指揮・チェンバロ)、鈴木優人(チェンバロ)、
バッハ・コレギウム・ジャパン
の演奏で堪能。心地良過ぎて、宛ら天国に居るような
(行ったことは無いが)夢心地状態に。
と言うか失礼ながらあまりの気持ちよさに本当に夢の
中へ…(御免なさい)。
チェンバロの、透明ではなく半透明の音の粒子を浴び
て耽溺して法悦、な状態に陥ってしまいました。
バロック=歪な真珠・宝石、という意味であることに
合点がいく、という、まさに「表現の幸福」bonheur
de la représantation の具現化でしょうか。
次は新宿へ。目的地へ行く前にディスクユニオン本館
3Fに移ったプログレッシヴ・ロックコーナーにて、
Steven Wilsonのソロ・アルバム『Hand, Cannot, Erase』
を購入。以前よりさらに入り辛くなったような気がする
上、入口に「女人禁制(美人と30歳以下は除く)」という
幻の貼紙が貼ってあるように見えたりして(被害妄想)。
「プログレおじさん」は何故ああも狭量で厄介なんだろ
うか(嘆息)…
3Fに移ったプログレッシヴ・ロックコーナーにて、
Steven Wilsonのソロ・アルバム『Hand, Cannot, Erase』
を購入。以前よりさらに入り辛くなったような気がする
上、入口に「女人禁制(美人と30歳以下は除く)」という
幻の貼紙が貼ってあるように見えたりして(被害妄想)。
「プログレおじさん」は何故ああも狭量で厄介なんだろ
うか(嘆息)…
②春風亭昇太独演会「オレスタイル」
@紀伊國屋サザンシアター
春風亭柳好『のっぺらぼう』
春風亭昇太『猿後家』『粗忽長屋』
~仲入り~
『愛宕山』『愛宕山その後』
「ももクロ」のライヴにシークレットゲストで出た、
というマクラから、「SWA」の時に作ったという
『愛宕山その後』まで。
いつもの生着替え、いつも通り、だけれども決して
マンネリにはならない、という奇跡。
そんな昇太師の高座が大好きだ。
『愛宕山その後』の、お世辞を言われて照れる狼。
最高です。
終演後のエレベーター大混雑を解消しようとしな
い紀伊國屋サザンシアター(これは本気で改善すべ
き。客の誰もがそう思っているはずだ。警備員の
おじさんも可哀想)にイラつきつつ。
LFJにおける「傍らの不在」と、帰宅する際の路線の
違いに、一抹の寂しさを覚えながらも、久し振りに
「愉しむ」という行為が叶った一日になった。