2013年1月13日
立川談春 独演会2013「デリバリー談春」
@練馬文化センター大ホール
立川こはる『家見舞(肥瓶)』
立川談春『初天神』
~仲入り~
立川談春『芝浜』
1月にこのホールと言えば…色々想起するものがある。
今年の落語初めは談春師。
マクラが先代圓楽。昨年暮の志らく師『芝浜』独演会でも
登場していた先代圓楽。偶然だろうか。こはるさんの高座
を久し振りに拝聴。元々細身なのに更に痩せて益々少年
っぽくなった感じ。後で談春師に女性だと念押しされ、
素で驚いていたおばはま数名。
『初天神』はジャズの即興・インプロヴィゼーション的な筋運びで、
スリルがあり面白かったが、団子屋の場面も見たかった(お馴染
みのみたらしの蜜を啜るところとか)。
『芝浜』。年頭に?と思ったが、談春師のこの噺に対する強く深い
思い入れを知り、入る切っ掛けが掴めず逡巡する様子を見て少し
胸が熱くなった。『芝浜』は定番人情噺なので、暮の風物詩視しか
していなかったのだが(除・談志)、昨年暮から極私的に感慨をま
とう定番噺になってしまった。
1時間15分の『芝浜』。御本人が仰るように、冗長?昨日はもっと
うまく出来ていた、談志を凌駕するほどに。でも今日はその3割ぐ
らいしか出来なかった、と。
談志がこの噺を自分のものとし「確立」したのは65歳の時。
談春師が65歳になったときの『芝浜』。
想像を逞しくしてしまう。果たして自分はその時この世に
いるのだろうか?
アンケートに「談春にやって欲しいこと」という項目があった
ので、的外れな答えかもしれないが「立川談春・志らく二人会」
などと書いて提出。これまた今となっては夢の落語会。
「また夢になっちゃいけねえ」…ってことで。