2012年3月24日
興亜硝子株式会社市川工場見学会
@千葉県市川市
日本ガラス工芸学会が、興亜硝子株式会社の御厚意によって
開いた見学会。
非常に面白かった。
○「金型」は、特殊な金属で作っている。部位によって数種類ある。
鋳造ではなく、機械で削って作っている。ほぼ一日かかる。
○この会社は、現在ほぼ100%化粧関連の瓶専門。シャネルやディオー
ルなどの、フランスの大手化粧品会社から受注して、クリーム瓶など
を作っている。
クリーム瓶は高価なので、指で隅々までこそげ取れるように工夫して
作った。特許をとろうとしたが、過去に例があり、取れなかったので
だいぶ真似された。
○現在「色ガラス」は用いておらず、色を「塗装」している。エッチン
グなどの技法を用いる。磨りガラスも同様。
○エスティ・ローダーは子会社をいっぱい持っている。MACやボビィ・
ブラウンもそう。他にも。
○元々貴重品だったガラスだが、今はプラスチックに取って替わられ
ようとしている。日本は特にその傾向がある。しかし、香水瓶がプラ
スチックになることはない、と、シャネルは明言している。
それは、プラスチックに移行するためには、品質を保てるかどうか試
すために、コストがかかり過ぎるから。
○お土産もらってうれしいな。
○懇親会には参加せず。