2012年3月8日
立川春松『孝行糖』
立川談春『黄金の大黒』
~仲入り~
立川談春『因果塚の由来(お若伊之介)』
春松さんは初めて。噺自体も初めて拝聴。
「こうこうとうこうこうとーぅ」という、
飴売りの唱が耳に残る。上手くはない。
しかし、何故か後からジワジワ来た。
談春師、顔はスッキリした感じを保っていた。
しかし「こんなにいっぱい来て、何を期待しているん
ですかねえ。少しは自分でどうにかしろっ」などと、
冷たい感じ。
●女性プロデューサーに口説き落とされ、WOWWOWで
『文七元結』を収録した話。
「皆さんいつもこんなの見てるんですか?暫く何も出
来なくなった。自分は「本名」で、客観的に「談春」を
見ていた。こんなのいつもやっていたら、どうにかなっ
てしまう。これからは「脱力」でいく、と。
●「○○ハー○」を試してみた、という話。けっこう効くらしい。
お弟子さんたちの方(向かって舞台の右側)をキッ、と睨んで、
「志らく、談笑に言っとけっ。これが本物の狂気だっ!」と
啖呵を切ったとき。格好良過ぎて心臓にズキーン、ときてし
まった。
『黄金の大黒』。ある意味談志家元追悼?店子の一人(吃音)
が上手い。面白い。サゲは「あんまり楽しいから、恵比寿を
呼んでくる」。
『因果塚の由来(お若伊之介)』。「お客さんが、どうにも話
の辻褄が合わないというので、自分なりに解釈してやってみ
ようと思った」と。志ん朝の十八番らしい。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000989/files/349.html
http://ginjo.fc2web.com/48owaka_inosuke/owakainosuke.htm
参照。
因みに横浜にぎわい座ではもっと発展させて、二通りのサゲ
でやったらしい。
実質的に、「アナザーワールド」の最終日はにぎわい座、
ということになったようだ。
最後に4月1日から弟子の春太さんが二つ目に昇進する、
という報告&挨拶。
一番弟子のこはるさんはどうしてしまったのだろう…